3月になりました。日中の陽気も温かくなりましたね。
この時期、奈良東大寺では14日までお水取りがおこなわれていますが、日が落ちればまだ冷たい風も吹いて天候も定まりません。でもこの行事が終われば、もうすぐ春到来です。
ところでこのお水取りの水は若狭井の水を汲み、加持し香水とする行事だそうですが、
若狭神宮寺で、そのお水を汲んで東大寺におくられるのだそうです。
なんと山河先生のご実家が神宮寺。従ってお水おくりの行事に毎年携わっておられるとのこと。白装束の山河先生?って、ちょっと不思議です。
さて
本学ではもうすぐ通信の卒業制作展が行われますし、卒業生たちの展覧会も一斉に始まります。先月ブログの2.3月でのお知らせを再度ご覧頂き、ぜひ本学ともどもお出で下さい。
それとは別にまた新たな展覧会のお知らせを致します。
東京学舎で指導いただいた安富洋貴先生の個展です。
京都髙島屋にて3月15日から21日まで6階美術画廊で開催されます。
安富先生からメッセージが届いています。
学生時代を過ごしました京都の地で、纏まった形で作品を発表できます機会をい
ただき、幸せに思います。
静寂の夜に煌めくカフェレストラン、デパートの待合所にある長いソファ、夜の
水辺に咲くクローバー、薔薇、ユリ、紫陽花などを描きました作品を、16×16cm
の小品から162×324cm大作まで20余点、展観いたします。
静かな都会の夜、内奥を照らす優しい光、夜と水に抱かれて煌めく生命・・・・。
透き通る静寂を、鉛筆で描き留めました。 永遠に続く夜の世界を、ご高覧くだ
さい。
私は、3月15日(水)の10時~17時、 18日(土)の12時~20時、 19日(日)の
終日、 画廊に居る予定です。 お声をかけていただければ嬉しいです。
さてその次に紹介するのは現在京都文化博物館で行われている戦国時代展です。
4月16日まで。
何か物々しタイトルの展覧会ですけど、今回のおすすめは
狩野永徳筆の洛中洛外図屏風です。期間限定ですが(2/25~3/12)皆さん本物をぜひ生でご覧下さい。
この洛中洛外図は永徳22歳の時の作。金雲たなびく中市を見下ろすような構図で、都のあちこちで人々が生き生きとして描かれています。
この絵に登場する人物の数はざっと2500人ほど。町人から武士、老若男女の当時の風俗が(1565年頃)克明に見て取れるのですね。
現在、国宝。山形の米沢市上杉博物館にありますが、そちらの常設で見られるのは複製ですから、いい機会だと思います。何よりここ文化博物館ではゆっくり見られます。
戦後時代というテーマですが、甲冑や刀剣も見られますし、分かりやすい展示で上杉博物館からは国宝上杉家文書がどっさり展示されていました。様々な歴史上の人物の書簡など、筆跡や内容から窺い知ることもできそうです。若い女性も結構見に来ていましたけど歴女ブームでしょうか。有料。
もう一つは戦国時代展とはうって変わって、桃の節の句に相応しい、お雛様とミニチュアお道具の展覧会です。
このお道具の精魂傾けた当時の職人芸の素晴らしい事!
子供の頃お雛様に親しんだ女性が見たら、声が上がるような見事なものばかりです。
場所は京都の古門前通にある思文閣本館の1階、2階で鑑賞できます。3月23日まで。
一見すると入りにくい感じもしますが、ぜひぜひいらしてくださいとのこと。
無料です。見応えありましたよ〜。
春の風に誘われ、さまざまな展覧会を回って贅沢な時間を味わって下さい。(K.)