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2016年10月13日木曜日
展覧会レビュー
みなさんこんばんは。秋の展覧会レビューです。久しぶりですね。
今回は一居孝明先生より、先生も出品されている「新制作展」京都展の様子をご紹介いただきます。
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第80回記念新制作展京都展がはじまりました。
第80回記念新制作展が、東京国立新美術館で9月14日から9月26日までの開催を終え、京都市美術館において京都での巡回展が始まりました。京都展は10月11日(火)から10月23日(日)の日程です。(月曜休館)
先日の記事での紹介にありましたように、全国にはたくさんの公募団体展があり、通信卒業生の活躍も多くみられます。今回は、この新制作展を少し紹介していきたいと思います。
この新制作展は、1936年、猪熊弦一郎、伊勢政義、脇田和、中西利雄、内田巌、小磯良平、佐藤敬、三田康、鈴木誠の9名が、自由と純粋さを求めてこの会を結成しました。造形芸術の発展に寄与し続けて、今回で80回目を迎えます。この記念の展覧会に、京都造形芸術大学通信部洋画の卒業生で18名もの方が入選されました。80回記念展ということで応募点数が多く厳しい審査だったのですが、その中で見事に入選されたことは、大変喜ばしい事だと思います。また、この中で受賞者がでたことも審査に関わった者として、とても嬉しく感じています。
それでは、入選された方々の作品を紹介していきますが、京都展は関西在住の方のみの展示となります。まずは、京都展に展示されている方の作品を紹介します。
まず、初入選の3名の方の作品です。おめでとうございます。
神田恭子 「時 -with a warp-」
渡邊啓子 「流れる夢。6月19日」
八木佳子 「光線」
見事に二度目の新作家賞を受賞された甲斐美奈子さんの作品です。おめでとうございます。
甲斐美奈子 「回想Ⅰ」 「回想Ⅱ」
再入選の方々です。もはやベテランになってきました。
阪田茂子 「ざわめき、或いは予兆」
庄野美千代 「反射Ⅰ」
奥野多美子 「息づかい」
和木優周 「刻・語らい2016Ⅱ」
竹山公栄 「叢」
川口宣樹 「ゆらぎのかたち1605(森のむこう)」
辻野玲子 「白い朝」
通学部の卒業生も頑張っています。
昨年会員になりました海野厚敬さんです。
海野厚敬 「戦歴に変わるまで」
新作家賞受賞の丸尾宏一さんです。
丸尾宏一 「a park」
丸尾宏一 「a ravin」
連続入選で精力的に頑張っています丹治智陽さんです。
丹治智陽「線路沿いの風景B」
京都展では展示されませんが、中部関東他のみなさんの作品です。
今井宣子 「旅路」
河原條勝巳 「意識Ⅲ」
神野隆起 「臨海の街Ⅱ」
古川千枝子 「或る日(Ⅱ)」
今回初入選の大下かるさんの作品です。
大下かる 「森を見上げる」
藤川妃都美 「叫び」
谷中田和代 「軌跡のはじまり」
最後に美術館搬入時に入選者のみなさんから今回の感想お聞きしました。
初入選の方の感想
「他の方の作品のダイナミックさに圧倒された」
「仲間との出会いや励ましがあり、大変魅力がある。」
「来年もぜひ頑張って出したい。」
「来年はもっと大きな作品に挑戦したい。」
ベテランの方の感想
「描いていくには苦しさや不安の中で追い詰められることもあるが、描かずにはいられないような気持ちになる。」
などなど、それぞれ前向きな印象を持っていました。
今の気持ちを大切にして、来年も頑張ってそれぞれの制作をされていくことを期待しています。
(報告:一居孝明先生)
一居先生、たくさんの写真とともにレポートありがとうございました!大勢の卒業生の方が活躍されていますね。京都にお越しの方はぜひお出かけください。