報告者 由井武人先生
「白の中に色を見る」
年が明けて2015年最初のスクーリング、静物油彩1が京都の瓜生山キャンパスで1/9〜1/11に行われました。油絵具を触るのが初めてという方も多いこの課目には何かが始まる初々しさと緊張感があり新年の気分にぴったりでした。
課題内容としては白を基調に揃えられたモチーフを、地塗りしてきた20号のキャンバスに三原色+白で描いていくというものです。白いモチーフの光と影の中にどれだけ豊かに色を感じ取ることが出来るか、そしてその感じ取ったものを画面の中でどれだけ豊かに色の関係性や響き合いとして表現していくことが出来るか、さあ楽しみです。
スケッチブックで練り上げたエスキースをもとに木炭でだいたいの形を描いていきま
地塗りの色との関係も意識しながらいよいよ描きだしです。
ぐいぐいと絵の具がのせられていていい感じです。
1日目終了です。画面全体に絵の具がのせられています。
パレット上で様々な色が混色によって作られています。ブルーとピンクと黄色の響き合いが立体感や奥行きとして表現されていて美しいですね。
さまざまな作品が出来てきています。
それぞれにじっくりと取り組まれた力作が仕上がりました。
合評後にある学生さんが興奮した面持ちで近づいてきて言われました。この授 業を受けてから電車に乗っていてもテレビを見ていても色のことが気になるようになった、違った風に見えるようになったと。素敵な年明けだなと嬉しく思いました。
由井先生報告ありがとうございました。
学生さんの作品が由井先生のふっくらしたおだやかな画風に似ていますね。きっと教室の雰囲気もおだやかな空気に満ちていたのかもしれません。お疲れさまでした。