今回は1月11日(土)〜13日(月)の連休に行われた「静物油彩−1」の授業風景を紹介します。
白い静物を20号キャンバスに油彩(三原色+白)で描くのですが、色数も限られていて、三原色を混色してどれだけ沢山の色彩が生まれるか。
また白いモチーフからどれだけ豊かに色味を感じ取れるか。
などなど課題はなかなか大変ですが、皆さん三日間じっとモチーフと向かい合ってそれぞれの「白い静物」を制作。
その成果を1年次担当の古野恵美子先生からご報告していただきます。
「1月の寒さ厳しい中行われた1年次の静物油彩のスクーリングより、スナップを何枚か。
集中して制作されていた皆さんの熱気で教室の中は暖かく感じる3日間でした。」
片側からの光の中に置かれた白いモチーフ群を囲んで
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細部まで観察して描き込んでいく
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逆光の中、微妙な明るさの変化を探る
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色彩感豊かに完成した白い静物
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描き終えて、作品と向き合う皆さん
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おまけ 壁に貼られた参考作品達
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古野先生ご報告ありがとうございました。
皆さん20号の絵が大きく見えますね。
学生夫々が自分の眼と手で「白い静物」を描き上げた達成感とともに、反省点も見えてくるのが合評会です。他の人の話や講評を聞きながら、自分の作品を省みると、よい点も問題点も見えてきます。こうして勉強していくのが大学の魅力。(いや厳しいところかな)
「おまけ」の壁に貼られた参考作品にセザンヌの絵が多く見られますね。
セザンヌは孤高の画家といわれ、黙々と自分の作品を描き続け研究を重ねて、近代絵画の幕開けを遂げました。こうして私たちが今でもセザンヌを勉強するのは意義深いですが、頑固で孤独なセザンヌが、まさか後年ジャポニスムの国、日本で今でもこうして敬愛されているのを知ったらびっくり!!でしょうね。(K.)