《洋画Ⅳ-1 静物油彩2a zoomスクーリング》
前半:08.29-30 担当/由井武人
後半:09.05-06 担当/由井武人
引き続き、先ごろ行われた2年次配当の静物油彩2zoomスクーリングの報告です。
担当の由井先生は塑像と油彩に引き続き二度目のzoom授業、準備もとても大変ですが遠隔授業にも随分慣れてこられた様子、ご報告によると充実した授業内容になったようです。
前半:事前課題のコラージュ用コピー資料と研究室が準備した公開資料を各自で印刷して準備していただき、大判サイズのコラージュを制作します。それをトリミングして後半のエスキースとしていきます。
出欠点呼の後は課題説明です。
今回は少しその内容を覗いてみましょう。
小講義ではコラージュや画面の効果についての理解を深めるため様々な作家例と画面の扱いなどを紹介しています。
ジョゼフ・コーネル
アンリ・マチス
ワシリー・カンディンスキー
線の曲直対比や画面の区切り方など、思いだけでは表現しきれない画面効果についての具体性ですね。
受講生の皆さんも熱心に聞き入ります。大きな画面を扱う上ではとても大切なこと。きっと参考になったことでしょう。
さて課題説明やコラージュのことが理解できたら、作業開始です。
それぞれの狙いを胸にコラージュが進められます。
今回作業中の指導をスクリーンショットで撮影していただいたため、とても皆さんの作業内容がよくわかります。
由井先生、SAの方ありがとうございます
さて、どうしたものかな?
写真素材のプリント中でしょうか?
こうして…ああして…、と構想はどんどん変化していきます。
ひっくり返すと面白いかな?
これがポイントになるかな?
きっと指導は皆さんと由井先生のセンスとのぶつかり合い、
いや失礼共同作業といったところでしょうか。
そんなこんなで出来上がったコラージュ作品が下記です。
絵具ではなく画像を扱う作業、色とりどりですね。
さてここからが問題、全てを描かずどう切り取っていくのかが後半への課題です。
2日目終わりには講評を行い、由井先生からどう扱うかのアドバイスを以て前半終了!後半までにトリミングとキャンバスへの転写の必要があるようです。
後半:さて後半は前半で作成したコラージュ作品をトリミングしたエスキースを元に徹底した描写を試みます。相手は写真素材、全部描こうと欲張りすぎると2日間では無理があります。
果たしてみなさんはちゃんと描ききれるでしょうか。
3日目の午後の様子です。
まあ最初は、形をひき写し色を調整するだけでも大変なのでこんな感じでしょうね。画面が白い分慌てている方もおられたでしょう。
由井先生からは色の作り方や合せ方、グラデーションの説明などが施され4日目です。
午前ですのでまだ完成していませんが、形や色も随分入り進んだ様子頑張れ!
夕方には合評を行いました。
下記が皆さんの完成作です。
僅か2日間での描画時間ですが、コラージュという映像の下地があったとはいえ、絵が好きな方が集まり学んできただけあります。
皆さんさすがですね。
ただ写しただけじゃないか?と思われる方もおられるでしょうが…そうなのです。写しただけで一応絵にはなるのです。
ただ今回のように描き写すだけでなく、色彩の変更をしたり整理や省略、強調といった編集、そして描画において絵具の扱いや筆遣いといった個々の様々なセンスを駆使してこそ魅力ある絵画として成立することはいうまでもありません。
体験された皆さんもこれに終わらず、それぞれのセンスを生かした絵画制作に挑戦していって下さい。
短期間での作業に次ぐ作業の連続、ひとつの手法を手にいれたことになります。受講生の皆さん由井先生お疲れさまでした。(Y)