2年次科目である「コンポジション」のスクーリングを担当された古野恵美子先生からのご報告です。
洋画Ⅵ−2(コンポジション)c 2020.1.11(土)−12.(日)
令和2年が明け、思いの外暖かい日が続く京都で、2年次のコンポジションのスクーリングが行われました。
1日1枚描きあげるスケジュールで、制作に集中した2日間でした。
ちょうど同じコンポジションのスクーリングが12月に東京で行われ、授業内容が詳しくブログ紹介されていますので、今回は京都で制作された11名、皆さんの作品を中心にご紹介したいと思います。
1日目 キュビズムを意識して ー 補色関係の2色と白(と黒)を使って15号のキャンバスにナイフで描く
1日目の作品は、絵具が厚くのり、物質としての絵具の存在感が伝わるマチエールが魅力的な作品が並びました。
絵画の造形要素のうち、明暗、形態の単純化や、1視点に縛られない多視点からの造形に意識を置いて取り組みました。同時に補色混色で出来る様々な色の響きの美しさやトーンを感じ取りながらの作業でした。
2日目 フォービズムを意識して ー 自由な色彩で、15号のキャンバスに筆やナイフを自由に使って描く
モチーフを説明的に表現するための色彩から、自身のイメージを感じさせる色の組み合わせや、画面上の色彩のバランスなど、あれこれキャンバスの上で工夫、試行錯誤をしながらの制作でした。
造形的なフォルム、自律的な色彩について意識的に取り組んだ今回のスクーリングでの経験が、皆さんの今後の絵画制作における造形要素の意識へつながっていくとよいなと思います。皆さんよく集中してがんばりました。2日間お疲れ様でした。