東京スクーリング「コンポジション」担当の小林良一先生からの報告です。
洋画Ⅳ-2「コンポジション」
担当 小林良一 田中愛子 小川万莉子
近代の絵画空間が加速度的に変容していく起点ともなったキュビズムそしてフォビズムを体験する授業です。
一日目〈キュビズム〉
事前の課題として、各自キャンバスに下塗りし乾燥させたものを持参します。
4~5人でひとつのモチーフをセットします。配置はそれぞれのグループに任せます。
使用する色彩は限定し(補色の関係にある二色+白)筆は使わずに
ペインティングナイフのみで制作します。
普段より使用する絵具の量は多くなり、絵具を厚く使うことでき
なかった人には良い機会になります。
一日目の終わりに作品を並べてみます。
総合的な講評は二日目に行うので、お互いの作品を鑑賞する機会
です。スクーリングにおいては、他の学生が課題にどんなふうに
取り組んでいるのかを見ることが一番の刺激になると思います。
二日目〈フォビズム〉
一日目のキュビズムとは違って、絵具や筆などの材料に制限は
なく一切自由です。ただ一日目とは違った場所から制作します。
モチーフに色彩の要素はあまりないので、自分から積極的に色を
使っていきます。
制作時間は短いのですが、その分普段より思い切りの良い作品と
なった学生が多かったと思います。
26名の皆さんの二日間の作品です。これだけの作品が並ぶと壮観
ですね。この授業だけでキュビズムやフォビズムが理解できたと
いうこともないかもしれませんが、それぞれの今後の制作に役立つ
経験になったのではないかと思います。
小林良一