その暑い25日(土)、26日(日)に京都本学キャンパスで1年次の牛骨鉛筆デッサンのスクーリングが行われました。今年度入学された方を中心に35名の方が受講されました。
今回はその様子をアップしておきます。
《洋画I−1「牛骨鉛筆デッサン」》
期 間:5月25日(土)〜26日(日)
担当教員:山河全、水口裕務
◉1日目
まずは出席の点呼。35名なので2教室に別れ水口先生と二人で担当しました。
全く最初の方にとっては、スクーリングの約束事を守ってもらうのも大切なこと。
うっかりの遅刻や早退などは成績がつかないので注意していただくためです
課題説明はSAのデモンストレーションを見ながら行いました。
モチーフと画面、視点との位置関係など、受講するみなさんにはSAのデモは大変わかりやすかったようですね。
一通り説明が終わり、さて各教室に別れ実習開始です。
最初の鉛筆デッサンなので光と影が見やすいように、片側の電気を消していますので、若干暗い感じがしますが、トーンはこの方が綺麗に見えます。
パネルから吊り下がった牛骨を簡単にクロッキースケッチしながら、場所や構図を確認していきます。
描きたい場所がおおよそ決定し、イーゼルを固定した状態で、みなさんに持参していただいた事前課題のグレースケールを貼り出してもらいました。こうすることで巡回指導する中で課題のチェックと指導を同時に行います。
さて、午後からはクロッキーで決定した場所で描き出しますが、早い人はすぐに形を決めてトーンがつきだします。二日しかないので慌て気味ですが、本当に形は大丈夫ですか?
じっくり形の見えにくいところを確かめるのも大切です。
事前課題のグレースケールを用いながら、立体としての見え方や、トーンの使い分けなどの説明を加え指導していきます。
みなさんとっても熱心で、あっという間に時間が過ぎでいきます。
I日目の終わり、と言っても実際に描き始めてからは4時間程度、すっかり形も決まり全体にトーンがついています。最初不安だった方も次第に慣れてきますが、今度はうまくいかない不満足感も出てきます。これが学習ですね。
教室ごとに全員のデッサンを並べて寸評。
気づいて欲しいところや、ワンポイントアドバイスを聞き二日目の指針にします。
こうしてみると、自他共に良い部分や直した方が良い部分がよくわかります。
1日目でも十分見られる形にはなります…が、本当に満足行くものに仕上げるにはここからが大切。
それでも気になる方は、この後に残って描いておられたようです。
◉2日目
2日目の出席点呼の後スケジュールや目標を確認し各自の課題に取り組みます。
皆さんとにかく熱心で休憩時間も忘れて取り組んでおられました。
時折教員も教室を入れ替わり指導をさせてもらいます。
2日目の午後には皆さん自分の足りない点や、デッサンの大切なところなど次第に気がついていきます。
最後は私たちもあまり口出しをせず、みなさんの力で仕上げにかかってもらいました。
デッサンが仕上がっていきます。
X2日間実際には10時間程度の描画ですが、みなさんとても頑張ってくださり力作が揃いました。
どうです、35名の方の二日間の取り組み立派なものです。
勿論、2年次に入る経験者の方もおられますが、それぞれ能力を発揮した実りある2日間のスクーリング成果です。
16:10から17:40まできっちり90分間、水口先生と二人で合評を行いました。
皆さんもクラスメイトの作品に学ぶところが多い二日間だったのではないでしょうか。ご苦労様でした。
せっかく掴んだ感触を失わぬうちに、ご自宅でのテキスト課題も頑張ってくださいね。
きっと早いうちだと効果が期待できると思います。
水口先生もお疲れ様、ありがとうございました。(Y)