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2018年4月1日日曜日

卒業生のご活躍ー津金高浩さんの個展から。


 今日から4月1日。
名古屋で開催中の津金高浩さんの個展をご案内しましょう。
津金さんは昨年大学院を修了されましたが、修了展時にはセメントやパラフィンに白や赤いロープで一直線に画面を分断した作品を展示しました。
ご記憶の方もおられるかと思います。

前回の3月の展覧会のお知らせでもお伝えしていましたが、本日は個展最終日です。
仲間の皆さんが駆けつけて下さったとのこと。今日一日頑張って下さいね。

丸山三郎・津金高浩グループ展
2018年3/27~4/1
ギャラリー名芳洞(名古屋伏見)
052-222-2583

前回もお伝えしましたが、複数名の名前のグループ展とありますが、津金さんお一人による個展です。



作者津金高浩さん。


個展会場には自画像を始め、抽象やミニマルな作風のものが並べられていて、3人の人物による展開になっています。




こちらは画廊入口の津金作品。作品下部にはタバコの吸い殻が樹脂で固められたような状態になっています。
廃棄物を再加工したもの、塵芥が美しい。


入口から自画像作品が数点展示され。ギャラリー中央の抽象作品にと進みます。





画廊中央から右壁面に。
天井も床も白い空間のギャラリーは作品を際立たせます。


異なる素材を用いて、一人の作り手が考えうる表現の可能性を模索しているかのようですが、


初個展の試みとしては意欲満々。要素がやや多かったかな?


さて最後の壁面のこの作品




近くで見ると新聞紙が丹精に張り籠められています。

油絵という素材だけでなく、津金さんの作品をとおして一環しているのは自分の身近な素材にどのような視座を与えるかでしょうか。

それは自分を超えて自分たちの住む社会を見つめ直すということにも繋がります。
タバコの吸い殻や廃棄物、日々の出来事を伝える新聞紙を取り上げ、その背景に潜む情報や生活だけではなく、「美」を見出す視点を発見することは大事ですね。



画廊名芳洞のオーナーと津金さん。

ギャラリー名芳洞は地下鉄東山線。伏見下車すぐです。伏見ビル地下にあります。
ぜひ本日の最終日お出かけください。
 私川村は、昨日名古屋・松坂屋美術館での展覧会のギャラリートークがありました。文化庁の海外派遣50周年記念展も昨年8月からこの4/8まで各地で巡回重ねながら、この松坂屋美術館が最終です。
ギャラリートークにお忙しい中を駆けつけて下さったみなさん。
本当にありがとうございました。会場では十分なお話もできずに失礼をいたしましたが、
嬉しく思いました。

         
展覧会は有料で恐縮です。
過去に多くの画家たちが海外に出向いて学び、母国日本、日本人である自分自身のアイデンテティを見つめ、新たな美術への挑戦をしようとしたのがこの海外派遣のはじまりでした。今も尚この派遣制度は継続しています。若い方々には挑戦していただきたいです。(K.)