節分も過ぎたのにやはり寒いですね。立春とはいえ寒さの底、皆さん健康には気をおつけ下さい。さて、ひととき前に卒業制作の最終スクーリングが終わりましたが、私達は去る2月4日2018年度入学希望の方のための説明会を行っていました。
今回は相見節子先生の「描かれた女性たち」というテーマでのショートレクチャーでした。その後混色や絵具を触ってみる体験を短い時間でしたがやっていただきました。
皆さんあっという間の絵具とのふれあいでしたが、結構楽しんでおられた様子です。
由井先生と私もお手伝いさせていただきました。
入口です。
課題サンプルコーナーです。
まずは、相見先生のレクチャーから…
具象から抽象的な作品まで、作家がそれぞれ影響受けながら絵画が描かれてことが
講義されていました。ドラクロワからピカソ・マチスを経て、ルシアン・フロイトまで
熱心にメモを取る方もおられました。
続いて絵具の扱いや混色について…
皆さんも参加し混色や筆の扱いを体験してもらいます。
こんな風に事由に扱いって下さい…などと指導を
由井先生も楽しんでおられるようです。
あっと云う間に時間が過ぎていきます。
絵具を扱うのは本当に時を忘れさせますね。
で、最後は私からコースの授業内容や学びの紹介。
傍らでは、由井先生がまだ描画のパフォーマンスをしていました。
講義を合せ二時間程度のコース紹介でしたが、
少しでも油彩の面白さを感じていただけたら嬉しいですね。
片付けを終え帰りに階下へ降りると、劇場にたくさんの人が集まってきていました。
WorldShiftと書かれた札をつけた方がたくさんおられ、一体何だろう?と思っていましたがどっかで聞いたようなと思い写真をとりました。
帰り道思い出したのはアーヴィン・ラズロ博士が提唱した「この世界は今までの価値観で動いていては、まもなく崩壊する。あらたな世界的価値意識改革をしなければ…。」
という緊急のメッセージが、世界中に拡がり各地で会議が開かれていること。
どうやらその一つが劇場であったようですね。
確かに今の世界経済や政治状況、温暖化やその他の自然崩壊の速度、人口増加と食糧事情のバランス、核兵器や民族対立の問題など、数百・数十年といったスパンではなく、
加速度的なエネルギー消費やITの進化が危ぶまれる時代、確かにビットコインで騒いでいる場合ではないのでしょう。皆さんご存知でしたか?
さてそんなこんなで、私達の絵画はどう変化していくのでしょうか。(Y)
次回の洋画説明会は東京外苑キャンパスにて行われます。
東京洋画説明会 2月18日(日)外苑キャンパス
13:00~ ミニ講義「描かれた静物たち」担当教員 川村悦子
油彩体験 参加者の皆さんに油絵を扱っていただきます。
洋画コース説明 判りやすくコース説明をスライドでお話します。
セザンヌ「ペパーミント瓶のある静物」 |
「描かれた静物たち」 |
古くはポンペイの遺跡からアスパラガスや魚介類の壁画が発見され、当時の生き生きとした食材を知る事ができます。静物画というジャンルの確立を待たずに、すでに花や動物や野菜などの事物の写生が遠い昔から始まっていたのです。絵画の主題にもヒエラルキーがあり、静物画は最下位のジャンルでしたが、19世紀後半セザンヌの登場によって近代史上きわめて重要な意味を持つようになりました。その変遷をレクチャーで紹介するとともに,今回は油絵具を用いて皆さんに油彩チャレンジしていただこうと思います。
ぜひ東京会場にも遊びにいらしてください。