その中で行われた京都スクーリングの報告が一居先生から入りましました。
先生、皆様お疲れさまでしました。
「洋画Ⅰ-2石膏木炭デッサン」
7月17日(金)〜19日(日)
担当:一居孝明先生
今年度3 回目の開講となる「石膏木炭デッサン」のスクーリングを終えました。
このスクーリングの目的は、石膏像を観察し、木炭という描画材料を体験し、石膏像の立体感や存在感にせまることです。
さて、第1 日目です。
そもそも石膏像とは何かから始まり、次に木炭とは、更に木炭紙とはどのような紙でパンやガーゼは一体何のために使うのか、一通りの説明はしたものの、ほとんどが石膏像を描くこと、木炭を使うことが初めての経験の方でしたので、制作を進めていきながら一つ一つを実感していくという感じです。
石膏像の立体感を捉えやすい位置を見つけ、無理のない姿勢で描きます。大きさ、プロポーションをスケッチブックに大まかに描きながら構成を練り、いよいよ木炭紙上に木炭で描いていきます。
2 日目です。
大まかな形から木炭をつけたりとったりを繰り返しながら、石膏像の量感の描出です。複雑そうな石膏像を基本的な形体に置き換えながら、まずは大きな明暗の違いに注目します。さらに形によるトーンの微妙な違い、直接光、反射光など様々な光の性格の違いを発見し、意識しながら描き込みます。見てわかりにくいところは手で触ってみます。
3 日目です。
細部の説明的な部分に気を取られすぎず、もう一度基本的な大きな形に戻って見ます。量感は損なわれていませんか。指でとる、パンでとる、ガーゼではたく、もう一度木炭をのせる。実際に体験しながら知っていくことが確実な理解として残るという感じがしまし
ましました。
最後に合評です。初日のスケッチと石膏デッサンを並べ、学生間同士の意見も交えながらの合評でした。今回は初めての経験でそれぞれが得たことが多かったという意見が大半でした。
木炭デッサンの、のせたり削ったり、またのせたりという行為は、油絵の制作過程に通じるところがあります。ここで得たことが油絵を制作する上でのベースとなり、今後の油絵制作に生かされることを願っています。
木炭デッサンの、のせたり削ったり、またのせたりという行為は、油絵の制作過程に通じるところがあります。ここで得たことが油絵を制作する上でのベースとなり、今後の油絵制作に生かされることを願っています。
(報告:一居先生)
※石膏デッサンも三講座目、台風で来れなかった方も出てさらにコンパクトな人数での講座だったようですね。指導も密に行われたと思いますが、台風関係で緊張感もある三日間だったでしょうね。先生ともども本当にご苦労さまでした。(Y)