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2017年9月27日水曜日

卒業生のご活躍ー新制作展・MARBLE'17展ほか

現在、東京と神戸で開催中の展覧会を紹介します。
通信洋画コースの卒業生の皆さんが頑張っています。

今回の公募展は新制作協会展です。

作品の出品規定がきまっていますが、新制作はどれも大きい作品が多いですね。

そしてMARBLE'17展も今年で第10回目を迎えました。

こちらも100号の大きな作品がずらりと並んでいました。

洋画コースの目標の一つは、大学で学んだことを、卒業後どのようにして継続し、生かしていくかですが、こうした皆さんのご活躍を拝見して嬉しく思います。(K.)



最初は新制作展から、今六本木の新国立美術館で開催中です。
関西には今回は神戸原田の森ギャラリーに11月1日から11月8日まで巡回されます。
(展示されるのは関西在住者のみになります。)
今年も沢山の入選者ですね。会員の一居孝明先生から報告いただきました。
入選者を紹介しましょう。

第81回新制作協会展 国立新美術館 
2017年9月20日(水)ー10月2日(月)
10:00−18:00(入場は17:30まで)

金曜日は20:00終了(入場は19:30まで)
最終日10月2日(月)は14:00終了(入場は13:00まで)

 


一居孝明「Gold sight] 202×285㌢

一居弘美(遺作) 「Seeds」182×273㌢
一居先生ご夫妻の作品です。こうして改めて拝見すると対照的ですが、
一居先生のGold sightの作品には一条の光のようなものが上下に走っています。
透き通った硝子台のような上にはビニールに包まれたものが。
この二つの作品が静かに向かい合っているかのようです。

甲斐美奈子「回想1」(絵画部賞) 

そして嬉しいお知らせがあります。
甲斐美奈子さんが絵画部門賞を受賞されました!おめでとうございます
  
  鮮やかな色彩ですね。甲斐さんの身の回りのものが登場する画面に次第に華やかさとあでやかさが色濃くなってきました。女性の感性が息づいています。

  今年の入選者の皆さんのお名前です。

通信卒業生入選者17名
今井宣子 川口宣樹 神野隆起 田中秀二郎 八木佳子 
和気優周 渡邊啓子 大塚朱美 岡田峰子 奥野多美子 
甲斐美奈子 神田恭子 河原城勝巳 大下かる 国松京子 
阪田茂子 藤川妃都美
※   大塚朱美、岡田峰子、国松京子(初入選3名)

通学卒業生 
一居孝明 一居弘美(遺作) 
海野厚敬 丸尾宏一 丹治智陽

皆さんおめでとうございます。


第10回 MARBLE'17展
兵庫県立美術館 原田の森ギャラリー東館1F・2F
2017年9月26日(火)ー10月1日(日)
10:00~18:00 最終日は15:00まで


マーブル展は美術科を卒業された絵画・染織・陶芸のみなさんによる展覧会ですが、
それぞれ出品は100号大の作品です。日本画、洋画、染織は壁面展示には慣れていますが、陶芸の方の展示はひと工夫凝らされていました。

本当にマーブリングの状態で展示されていて、領域区分が感じられず面白いなあと思いました。
          

会場は一階と2階に分かれています。
計45名の作品が展示。
以下、洋画コースの作品群です。(…のつもり)










初日には中原史雄先生の講評会が行われていました。

熱心に。神妙に。








こうして拝見すると、何人かの卒業生のお顔が浮かびます。2013年度生からの作品はわかるのですが、それ以前のお名前と作品名が一致できなくてごめんなさい。また講評会のため作品撮影が出来なかった皆さん。お許しを!

次は展覧会名のみの紹介になりますが。

長谷川美代子絵画展  
【期間】9月28日(木)~10月3日(火) 11時~7時
 最終日5時まで。  
【会場】ギャラリー香  http://www.midosuji.co.jp/
 
 2000年度洋画の長谷川美代子さんの個展です。 
 水彩画で風景、静物30点を展示されます。

KOBE ART MARCHE
神戸アートマルシェ2017
神戸メリケンパーク。オリエンタルホテル13階
2017 9/29 ・9/30 ・10/1    11:00~19:00
久下じゅんこ・鈴木那奈・平林拳ほか5名による、
銀座かわうそ画廊 1332号室

神戸アートマルシェが2009年に神戸のオリエンタルホテルで始まって、もう9年目。
各客室をギャラリーに見立てて国内の画廊が作家を展示するアートフェアーです。
鈴木那奈さん。かわうそ画廊推薦でアートフェアー初登場かな?
入館する為にはお一人1000円の入場料が必要になります。
神戸に皆さんお出かけくださいね。

















        

2017年9月25日月曜日

 すっかり秋らしくなりつつありますが、皆さん体調など壊さずお元気でしょうか。私は台風以前ぐらいからちょっとくたびれ気味で中々疲れもとれません。
世の中は9月に入り展覧会盛況で、私も川村先生同様あちこち駆けずり回っていました。
先生方や卒業生の方の展覧会が目白押しで、いよいよ芸術の秋本番といったところです。
 さて今回は、またまた片田舎の不便なところでの私の展覧会紹介です。

 まず個展ですが、私の出身地の近くに熊川宿というのがあり、京都への鯖街道というのが日本遺産に登録されたことを受けて、少しずつ町(村?)おこしをしております。
そのさびれた入口の一角にかつて交番がありましたが、限界集落の常、ついにお回りさんがいなくなりました。
 取り壊すのも忍びないと考えた現代美術家が、その交番を再利用して画廊に変えてしまいました。そこでの個展です。少し遠くて交通の便も良くないうえに、土日祝日しか開いていないという条件ですので、中々どうぞご覧くださいという訳にもまいりませんが、紹介だけでもさせていただきます。
 今回は新作中心での展覧会です。

他にドイツでのグループ展の報告展とお世話になったドイツ人オーナーの個展紹介です。
こちらも同じく福井県の越前方面で、越前市、鯖江市と南越前町の三箇所で行われます。
ティルマンさんの個展は二箇所とも、交番と同じく古い建物をリノベーションし画廊にしたものです。

【 山河全 個展 -墨色の迂回路- 】

期間:2017年9月30日(土)~11月5日(日)の土日及び祝日 10:00~17:00
場所:福井県三方上中郡若狭町熊川38-4-1 熊川宿入口「光水画廊」
問い合わせ先:若狭ものづくり学舎 ☎0770-64-1788

※パンフ掲載以外にも少し実験的なこともやり始めています。
また機会があれば京都でやれればと思っています…

つづいてはこの夏ドイツで行ったグループ展報告展と、向こうでお世話になった
ドイツ人作家の個展紹介です。

【紙と和紙-神和紙】日本ードイツ現代アート交流報告展

期間:2017年10月5日(木)~15日(日)9:00~17:00会期中無休
場所:福井県越前市粟田部町11-1-1「越前市いまだて芸術館」
問い合わせ先:☎0778-42-2700



和紙の上に置かれた100㎏の氷にドリルで穴を開け、そこに食紅等の自然色素を入れて
時間とともに溶けあい混ざる様子が美しいですが、染織力の弱い自然色素なので、染めつける目的ではありません。ほとんど水となり最後は白い和紙が残るだけの作品です。


※こちらは、日本人作家12名の報告展です。
同じく遠い福井県の越前市で申し訳ない。
いずれ大阪展も開かれる予定ですので…ご勘弁下さい。

つづいては、ブレーメンから来られる作家のティルマン氏の個展紹介です。

【ティルマン・ロザーメル展】

こちらは同じく福井の下記2か所であります。その後神戸へ移動し、最後は大阪展があるかもしれないということでした。

■鯖江市
期間:10月5日(木)~15日(日)10:30~18:00 水曜休
場所:鯖江市旭町1-6-5 「SCAC」
連絡先:0778-51-8639




■南越前町
期間:10月7日(土)8日(日)21日(土)22日(日)28日(土)29日(日)
場所:南越前町牧谷81-8 「丹南アート上牧谷ギャラリー」
連絡先:0903766-7513(島川)



※いずれも不便で遠い田舎ですが、ティルマンさんはとっても優しい方です。ご興味のある方は秋を味わいついでにお出かけ下さい。(Y)











2017年9月22日金曜日

大きな絵

今日は造形大学縁りの展覧会を回ってきました。

秋晴れの爽やかな一日でした。

皆様からのご案内を毎週沢山いただき、なるべく拝見できるように回るのですが、
勘違いの多い私。日程間違える事も多々あります。ご容赦下さい。

大阪の天野画廊では城野愛子先生の個展を見てきました。
斜めからの写真でごめんなさい。1300×3560mmの大作です。
見応えがありました。今週土曜まで。







上の作品の左部分です。
室内風家と室外風景が繋がっています。
ウルトラマリンのブルーにカドミウム・レモンイエローが対比して鮮やかな印象です。
でもグレーの色彩がとてもシックな雰囲気を醸し出していますね。

この作品のスケッチがこれ。
手のひらに入る小さなスケッチブックに描かれたもの。
ポケットに入れて、鉛筆一本でささっと描けそう。

洋画コースのドローイング課題に「手」を50枚描く課題がありますが、
あれは大きなクロッキー帳です。線を引く勉強になりますし、思い切った事も出来るけれど、持ち運びが大変ですね。







この小さい手のひらサイズってなかなか見つけられませんが。
江之子島のセンターの近くの紙問屋さんにうっているらしいです。

巨大な絵の下絵になったミニデッサン帳。このコントラストが面白いです。



さて京都へ。

京都寺町のギャラリーヒルゲートへ。
古野恵美子先生の個展を見に行きました。
今週日曜日まで。


ことらも超ビッグなサイズの作品です。
1940×4850mmです!
古野先生の新境地ですね。
子供や大人が小人のように描かれていて…。ではなくて、
広大な地平線に高木の木々が葉を落として林立しています。
その下部方向に人々がひしめきあっている。




こちらも木ではなくて先端が尖った白いポールのようなものの下で、
人々は何をしているのでしょう。

世界で難民問題が生じていますが、
そういう世界にも見えて、暗示的です。

城野先生も古野先生も大作で、パワーふる作な品でした.


最後は今年第一回目の桜舞会展。
今週日曜日まで。
AUBEってフランス語?
京都文化博物館5Fで森田康雄先生を交えた5名の卒業生の作品展です。

立派な冊子もつくられて、作品は大作ばかり。



会場風景



伊藤吉一さん。「ヤブツバキの森」

山本道子さん。「樹・光・時の流れ」


森田槙子さん。「ダンシング・ヒーロー」

中谷洋子さん

森田康雄先生 「ARUKU」


森吉恵一「春はこぬか雨」


皆さん大作を3~4点づつ出展されています。

「展覧会をするという事は、いつもと違う角度から自己検証を終え、それぞれの世界へ問題を持ち帰る為の場であってほしいと願っている」という森田先生の言葉が添えられていました。
そうですね。
いつものアトリエから場を変える事で、みえてくるものがある。
自作を並べる事で、明らかになることがある。
他の人の言葉から気づかされることがある。
何より会場で並べた作品を見入る自らの眼が、すでに次の作品に向かって、
構想を練っています。 きっと。
次の展覧会はまた何年か先に行われることでしょう。
楽しみです。
最後に森吉恵一さんの、上の作品「春はこぬか雨」は
滋賀県展で特選を受賞されました。
おめでとうございます!!!(K.)





2017年9月18日月曜日

東京スクーリング報告

 台風一過、とはいえ18号はまだ稚内付近で北海道でもまだ被害が出ているようです。被害に遭われた方へお見舞い申し上げるとともに、皆さんのご無事を心よりお祈りします。
 17日に京都本学で行われる筈の「ホームカミングデー」でしたが、台風直撃も予想され、皆さんの交通事情を考えて中止となってしまいました。来られる予定でおられた皆様申し訳ありませんでした。
 私達も前日まで何の連絡もなく、すべて大学HPで告知されていたようで、観ておられない方にはご迷惑もかかったことと思います。併せてお詫び申し上げます。

 これほど様々なテクノロジーが発達しても、まだまだ人知では解決できないことだらけですね。地面が動き、大風が吹くだけで右往左往するのに、おまけにもめごとやミサイルも飛び、問題は資源や土地といった昔からの利害ばかり、人が増えるだけでさらに複雑にしているのかも知れません。
 そこで豊かさとは何かを問う、我々の芸術にこそ意味があるのかも知れないですね。

山本先生から演習Ⅲ-1塑造と油彩の東京スクーリング報告が届きましたのでアップさせていただきます。

《洋画Ⅲ-1 「人体油彩2-塑造と油彩」》


前半:8月25日(金)~27日(日)
後半:9月8日(金)~10日(日)
担当:山本 努 先生


 東京外苑キャンパスにて8/25-27、9/8-10の6日間の日程で前期19名、後期18名で行いました。前期3日間では人体をクロッキー、塑造(水粘土での立体制作)、木炭デッサン(F30号)を行います。やること多すぎで、かなりハードです。

 但し、流れはわかり易く油彩を描くにあたって人体の掴み方をクロッキーでは、流れや
動きを、塑造では量感や組み立てを引き継いで木炭デッサンで人体の形態確認と背景を含めた後半に制作する油彩エスキースを行います。

 逆にいえば、とても丁寧に人体と取り巻く空間に迫る事が出来る授業ともいえます。
 クロッキーは写真を取り忘れました。


塑造はこんなのを作ります。なんなのか意味がわかりませんね。
これを基礎にして粘土をつけていきます。



人らしくなってきました。

塑造は個人的に大好きです。得意だからでは無くて、大人になって粘土をこねくり回す。童心に戻れる感覚が新鮮な発見をもたらしてくれるようで出来の善し悪しではなく過程のやり取りが面白い。


駆け足で木炭素描です。

 レイアウトを決める為にクロッキーを挟みますが、塑造での経験が活きたのか昨日より格段に良くなっていると感じました。

 油彩のエスキースの意味合いがあるので、背景を描きます。人体のみ切り取り描くよりもそのまま描けばいいので簡単に思えますが、なかなか難しい。人体との対比、構図を踏まえてトリミング位置を決めながら描いていきます。

 このときに、画面上に入ってくる形態を色面化して明暗のバランスを整えておくと油彩が楽になります。
 また、人体の形態確認もやり取りしやすい木炭でチェックします。


良く描けたと思います。

 無理に絵作りせず、無難に描いているよう自然に見せる難しさが背景にはあります。実際の世界は必ずしも主題に奉仕しません。が、画面には主題が存在します。どのように自然さを絵作りするのか、面白みの一つと思います。



後半油彩に入ります。

 焦らず、素描の確認から行います。人体という有機的な対象やアトリエの空間の要素なども時間の経過に伴い多少変化します。また、前半制作中に感じた事など思い出す為にもう一度、自身の制作した画面と向き合う時間を設けます。

 基本的に明暗に従った色彩での制作となります。でも何か目標をもって挑戦するのであれば止めません。課題という制限の中でなぜ出来ないのか、問いかける事から自己表現の切っ掛けが見つかる事もあると思います。

 すごく、丁寧にモデルさんを見て、細部を追いかけ、夢中になって描き込んでいるのにうまくいかない。画面を離れて、突き放してみましょう。鏡に映したり、逆さにして客観的に見てみる事も良いと思います。明暗の階調が無くなっているかもしれませんし、カタチがおかしくなっているかもしれません。

 背景がわからない。見えるものを描いてみると良いと思います。それでは絵にならないかもしれませんが、何故構図を壊すのか、その要素はなにか。要素を無くして人体にフォーカスする、それもありです。しかし、裸の人を複数人で取り囲む異常事態を逃す手も無い気がしたりします。絵画では、場を長時間共有したからこそ出来る映像や写真では難しい、記憶、空気感などを含めた経過を詰め込む事が自身の目や感覚通じて描き込むことが出来るかもしれません。

  
 良い制作、絵が出来たと思います。よく見て、感じ、出来るだけ忠実に描く課題のなかで、皆さんずいぶん違う表現になりました。描き方、技術も大切ですが、対象を見続け、積み重ねられた画面との関係を築くことから必要な事を教えてくれる事もあります。そこから次のアプローチを始めて良いように思います。また、日々忙しいとは思いますが見続ける事、手を動かし続ける事で自らの身体に経験を積み重ねる事を継続して頂ければと思います。(報告:山本先生)

※山本先生、受講生の皆さんお疲れさまでした。忙しい時間を過ごされましたが、クロッキー、塑造、木炭デッサンともに、同じくモデルを「ムーブマン(動勢)」、「立体空間」、「平面表現」といった多方面から探る作業です。
 ですので「クロッキー終ったし第一行程終了で一旦終わり!」とはならないのです。
一連の作業としてモデルの人体を把握することが大切ですね。
それがしっかりできたせいか、後半の人体には単に写すという意味だけではなく、山本先生の評価にある通り、良い作品ができているように思います。
 デッサンや表現は日々の技術を磨くことも大切ですが、なによりも対象から様々な実感を受け取ることがとても大切です。
 この感触を忘れず、絵の楽しさを味わっていただければ次第に表現力が向上していくと思います。熱が冷めぬうちにテキスト課題も頑張ってくださいね!(Y)


2017年9月14日木曜日

続・卒業生のご活躍ー二科展ー

今日は現在、六本木の新国立美術館で開催中の二科展入選者のお知らせです。
卒業生の方々のお名前を紹介します。

皆さんの作品をアップできねくて、お名前だけですが、ご入選、ご入賞おめでとうございます!!!。


まずは中原史雄先生の作品「在る日その影17-7」
目くらまし的にチューリップが顔を揃えています。その背後に人が逆さまになって浮かんでいたりします。中央のストライプの模様も、人に投影しているようなストライプ模様もゆらゆらして揺れています。絵の前に立つとどのような感触を味わえるのでしょう。

その次に本学通学大学院修了生の山岡明日香さんが、二科賞受賞されました!
おめでとうございます。



通信の卒業生で、中田登さんは、特選を受賞されています。重ねておめでとうございます。
以下入選された方々と、会友の方のお名前です。

(入選者)

黒沼輝野さん。佐野義博さん。鹿浜かよさん。菅原照さん。杉戸順子さん。鳥井優子さん。中田登さん。橋本則子さん。藤原弘美さん。政千鶴子さん。森田本子さん。

(会友)
 津田佐千子さん。高見愛さん。

二科展京都巡回展は10月24日〜29日まで、京都市美術館別館で行われます。
京都で拝見します!

益々のご活躍を願っています。(K.)