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2017年10月26日木曜日

2年次室津スクーリング報告

 城野先生より唯一の学外スクーリング、洋画Ⅲ-2「風景を創る」の報告が届きました。
台風直前で中止にならずよかったですが、いつもと違い少なめの受講者だったようですが、その分教員との密なやりとりができたようですね。

《洋画ー2「風景を創る」兵庫》

10月17日(火)~10月19日(木)担当:城野愛子先生


洋画コース唯一の合宿形式のスクーリングに3名の方が参加されました。

<1日目> 雨のち曇り
午前中、「風景を創るとは?」についてお話をしたあと、午後から
各自場所を探し、場所を替えて鉛筆で3点制作し、興味や構図を探りました。


室津漁港 U字形の湾の対岸に賀茂神社の杜が見えます。
湾から1本内陸に入ると石畳の道と家並が続いています。
この町が3日間の制作現場です。




手作りの枠を工夫し、持参されました。




<2日目> 晴れ
今日はボールペンで、トリミングした範囲を徹底的に描ききり、
空間の構造を探ることを目標に、1日で1~2点制作します。
皆さん2点制作されました。

消せない素材、濃く力強い描線で、見直しの視線の軌跡が積み重なっていきました。




宿泊所での講評 皆さんの1枚目 


以下は皆さんの2枚目です。





<3日目> 雨のち曇り
3日目は、水彩で午前中に1点制作し、午後から現地の会場を借りて合評しました。
2日間の学びを生かし、新たな気持ちで場所を選びます。短い時間ですが、「描き手の視点」が伝わる制作を目指します。
各自で、雨のかからない場所を探してとりかかりました。



小さい紙片の試し塗りで、緑のバリエーションを探りながら


大きめの筆洗器は、水換えに度々行けないときでも安心です
皆さんの作品です。




皆さん、短い時間で、もう少し描きたいところもあったと思いますが、構図や対象との距離感から、描き手の視点や臨場感がよく伝わってくる作品だと思います。

「風景を創る」とは、360°私たちを取り巻く世界から、興味を持って構図を選び、その空間の構造とともに、その場で感じる状況の変化や時間の流れや心の動きも含めたかぜのかたちを画面の中で確かめながら構築していくことなのでしょう。


  スクーリングを終えて
皆さん熱心に、能動的に深く学ばれた3日間だったと思います。
制作について、お互いにいろいろなお話がじっくりできたこともよかったです。
皆さんのご協力で、無事に終えることができました。
ありがとうございました。

これからもがんばっていきましょう。
(報告:城野先生)

※城野先生詳しい報告ありがとうございました。
きっと、うまく描くことより「如何に風景の中に身を置き絵を楽しむのか。」ということが城野先生らしい指導で行われたことでしょう。表現にはそれなりの技術の訓練も必要ですが、それと同じぐらい自分の画題に対峙し心が素直であることも表現の大切な要素です。描くことが好きならばいつもそれを忘れないでいたいものですね。(Y)