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2019年1月17日木曜日

2019京都冬の一日体験入学報告!

1月13日の日曜日、
京都本学にて冬の一日体験入学が行われました。

今日はその報告です。
次の日曜日、20日には東京外苑キャンパスにて入学体験が行われます。
参加者の皆さんは、油彩初体験の方が多かったですが、集中力が素晴らしかったです。

教室風景を一挙公開しましょう!




大勢の方が見えました。油絵に興味を覚えて下されば嬉しいですね。


油絵の具は、こういうシンプルなセットが画材店で売られていますが、
今油絵具って、8000色くらい店頭にならんでいるのですってね?
東京の画材屋さんの話ですけど。
まずは12色からで結構ですよ。


今日のテーマは
「マティスとディーベンコーンを体験しよう!」
です。

アンリ・マティスは超有名なフォービズムの画家でしかも長命。
その長い画家人生を
色彩とフォルムを要にして、絵画の平面性を追求しました。
といってもペタンコの絵ではないのですね。
何とも不思議な空間の広がりを感じさせます。

ディーベンコーンは聞き慣れない画家かもしれませんね。

アメリカの抽象表現主義が盛んな1940年代に頭角を現したアメリカでも
有数の素晴らしい画家です。

マティスの影響を受けて
抽象ー具象ー抽象の道を辿り、

1960年代からオーシャンパークシリーズという
筆致の鮮やかな絵を描き続けた人です。


こういう二人の画家の足跡をお伝えして近代から現代への絵画の道のりを辿りました。


前置きはそれくらいにして、
そういう彼らをどちらでも参加者の皆さんに油彩で追体験していただきます。



使う絵具は4色だけです。
三原色と白色のみ。



筆も3本だけ。




ミニレクチャーのあと、いざ制作へ。

Go~!



教室には左利きの方が結構おられましたね。
私も左利き。


初めは筆を一本だけ持って描いていた方達も


段々3本を両手に持って描くようになります。



キャンバスも立てて描くようになると、そう洋画の姿勢に近づきます。

            相見先生の丁寧な指導が刺激になります。



藤部先生も熱心に、こうした方がいですよと。


中々な描きっぷり。


闊達な描きっぷり。



瞬くうちに二時間が過ぎて皆さん筆を置いていただきました。

講評会



相見先生による総評。
「たった4色を混色してよく頑張られましたね。
立派です。画家の絵をまねる事からも勉強できますね」と。


では皆さんの作品を見ていきましょう。










三本の筆と、4色の絵具で描かれた作品たちでした。
決して良い筆ではありません。それでも皆さんは粘り強く最後まで描ききりました。



藤部先生からは絵具を溶く溶き油のお話もありました。

絵具と溶き油によって様々な粘度や質感も生まれてきます。





いつも最後は記念撮影をして終わるのですが、
時間の余裕がなく、このあとコース説明に。
熱心に4時半まで残って下さりお疲れさまでした。

帰りのお土産は自ら描かれた今日の1枚の絵です。
でも、
しばらく乾くまで置いておいて下さい。3日〜5日もかかりませんが。
そしてこの日の記憶を大切にして、洋画コースの扉を開けて下さると嬉しく思います。
マティスやディーベンコーンの形を借りず、今度はご自身の表現に挑戦されてください。ではまたお会いする日まで。(K.)